仕事のイライラ話、来客の引継ぎは具体的に

想像してほしい。
あなたは、大日本重工業株式会社(仮称)の防衛宇宙事業本部(仮称)の営業統括局艦艇営業部(仮称)の大型船舶課(仮称)の社員で、イージス艦受注業務を担当しているとしよう。
そんなあなたに国防省(仮称)の担当官が客としてやってきた。
最初に来客対応をしたのは隣の課の職員だった。
その職員が、国防省(仮称)の担当官が持ってきた書類を手にしてあなたのところにやってきて、その書類をシャープペンシルでたたきながら、
「相談、イージス艦、相談」
なんて言ってきたら、頭にくるよね。

来客の引継ぎって、新規採用職員研修の初歩の初歩の初歩の初歩で習うことだと思うんだけど。
上記の例で言ったら、
「国防省(仮称)のXさんが、先日うちから送っていたイージス艦設計書に関して相談したいことがあるって来てるから対応よろしく。」
くらいの状況説明をしてから書類を渡すなり来客対応責任を引継ぐなりしないと、第二対応者が適切に対応できないよね。
「相談、イージス艦、相談」
なんて引継いだら、第二対応者が、再度最初からどこの誰かからヒアリングしてから業務開始となる。
そうならないように、第一対応者の段階から、どこの誰が何しに来たのかを聞き出して第二対応者へ引継ぐ。
最低限、どこの誰か、くらいは聞き出さないと。
どんな職員だって複数の業務案件を抱えて同時並行で仕事をしているのだから、どの業務案件かを思案する情報を渡さないと引き継がれるほうも面白くない。
こんなこと新規採用職員研修の初歩の初歩の初歩の初歩で習っているはずなんだが、知っていることとできることって違うんだね。
自分ができているか、って問われると、できてはいないのだけれどね。

余談だが、「相談、イージス艦、相談」って引継いできた職員は、「俺は人材育成の仕事をしたい」って人事異動の希望を出しているらしい。
まずは自分自身が、新規採用職員研修の初歩の初歩の初歩の初歩を実践できていないことを理解する必要があるのではなかろうか。
ひとのこと言えないけどね。

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